はじめに
もうすぐ確定申告の時期がやってきますが、確定申告にマイナンバーは必要なのかどうか迷う人も多いでしょう。
それ以前に、マイナンバーが一体どういうものか分からないという方もいるはずです。
ここでは、確定申告にマイナンバーが必要かどうか、分からない時の対処法も含めてお教えします!
マイナンバー制度とは
確定申告にマイナンバーが必要かどうか考える前に、そもそもマイナンバー制度とはどういうものなのでしょう?
この制度は2015年10月より住民票がある人全てに付与されたもので、不正行為などに使われる可能性がなければ、一回付与されると永久に番号は同じです。
すでに、住民票に書かれている住所にマイナンバー通知が送付されたかと思いますが、日本国籍以外の方でも住民票さえあれば送付されることになっています。
マイナンバーの使用目的は具体的に言うと、保険や年金、税金を管理するための番号で、国民全てに個別番号を付けることで生活上の利便性を高めたり、行政の効率化をアップできるようになりました。
確定申告にマイナンバーは必要なのか
マイナンバーは確定申告に必要です
さて、では確定申告にこのマイナンバーが必要なのかどうかという点ですが、2017年の確定申告からマイナンバーを記載することになりました。
フリーランスや個人事業主の方は確定申告書Bを使用するので、この書類にマイナンバーカードのコピーを添付すると決められています。
なお、青色申告決算書や収支内訳書などの添付書類にマイナンバーを記載する必要はありません。
また、扶養家族がいる場合、その家族のマイナンバーを書く欄もあるので注意しましょう。
記載以外に添付する必要も
なお、マイナンバーは記載だけでなく、窓口で提出する場合に提示する必要があり、郵送の場合はコピーを取って添付しなければなりません。
確定申告書の用紙に必要書類を添付できる台紙があるので、そこにきちんと糊付けするようにしましょう。
マイナンバーを使用した確定申告の方法
さて、実際にマイナンバーを使った確定申告を行う場合、次の3つの提出方法が選べます。
・税務署へ直接持って行く
・郵 送
・e-Tax
税務署に持って行く
まず、税務署へ直接持って行く方法ですが、これが最も一般的な提出方法でしょう。
必要書類を準備し、記載して税務署に提出します。
この方法の最大のメリットは分からないことがあれば、その場で質問できるということで他に特にメリットはなさそうです。
いっぽうで、税務署は平日の8時半~17時までしか開いていないので、平日仕事をしていたり家事などで忙しい方はなかなか行きづらいです。
郵 送
いっぽうで、必要書類を税務署に郵送するという方法もあり、この方法だとわざわざ仕事を休まなくていいのがメリットです。
ただ、書類に不備があったり記入漏れがあった場合再度提出する必要があるため、期間が終わるギリギリに提出した場合、最悪確定申告に間に合わなくなってしまいます。
e-Tax
e-Taxは電子申告という方法で、パソコンを使って確定申告ができるので24時間好きな時間に受け付けてもらえるというのがメリットです。
また、還付金があった場合振り込まれるまでの時間が非常に短いのもありがたいですね。
確定申告はクラウド会計ソフトを使うと便利です。
マイナンバー通知カードをなくしてしまったら
さて、みなさんの中にはマイナンバー通知カードをなくしてしまった…という方もいらっしゃるでしょう。
日ごろ全く使う機会がないので、どこに行ったか分からない…という場合、再発行してもらうしかありません。
お住まいの市町村役場にいき、本人確認書類と手数料500円を払えば再発行が可能です。
ただ、その場ですぐ発行してもらうことは難しく、3週間後くらいに簡易書留で送付されます。
もちろん、市町村役場に電話やメールで聞いたところで個人番号を教えてくれるはずはありません。
それは窓口に出向いたところで同様です。
となれば、確定申告の締め切りに間に合わなくなってしまいます。
そに場合には、住民票を使って個人番号を知る方法があります。
市町村役場の窓口に手数料の300円を持って行き、住民票の発行を申請するだけ。
申請書にはマイナンバーの記載の有無が書かれているので、有にチェックし申請します。
この方法ならすぐにマイナンバーが書かれた住民票から個人番号を知ることができるので便利です。
分からない時の対処法
マイナンバーが必要かどうかなど、マイナンバーの取り扱いについて分からない場合はネットで調べるのも便利ですが、やはり確定申告の時期に行われている無料相談会などに行くのがおすすめです。
この時期になると税理士さんなどプロの方が無料で相談に乗ってくれるので、ぜひ利用してみてくださいね。
まとめ
確定申告にマイナンバーは必要かどうか、分からない時の対処法などマイナンバーについてさまざまな視点からご説明しました。
確定申告は面倒な手間がかかるから後回しにしよう…などと思っていたら、間に合わなくなってしまうかもしれません。
締め切りに遅れてしまうと余計な税金を支払う羽目になることもあるため、早めに準備し申告を済ませるようにしてくださいね!