はじめに
所得税を納めるのは国民の義務であることはみなさんご存じですよね?
基本的に会社員など会社に勤めている方は会社が所得税を計算してくれますが、場合によっては確定申告を行わなければならないことがあります。
その一つが生命保険控除。
ここではそんな、生命保険控除を受ける方法について詳しくご紹介したいと思います。
少しでも支払う税金が少なくて済むよう、確定申告についておさえておいてくださいね!
生命保険控除とは
その前に、そもそも生命保険控除とは何かをご説明いたしましょう。
この制度は1年間に支払った生命保険のうちの一定額が支払った人の所得から控除でき、所得税および住民税が軽減されるものです。
確定申告を行うことで、さまざまな控除が受けられますが、その中に生命保険や個人年金保険、介護医療保険などの控除があります。
確定申告を行わないと、この生命保険控除が受けられないのでご自分で申告しなければなりません。
もし、確定申告を行わないと余計な税金を支払うことにもなりかねません。
生命保険料控除を受ける方法
では、具体的に生命保険控除を受けるにはどうすればいいのでしょうか?
自営業の方は生命保険控除を受ける受けないにかかわらず確定申告を行っているはずなので他に何かする必要はありません。
ただ、会社員の方はほとんどの方が確定申告をしていないので、会社から年末になるともらう給与所得者の保険料控除等申告書に必要事項を記入し、保険会社から秋頃送付されてくる生命保険料控除証明書を添付して提出すれば、会社が年末調整を行ってくれます。
なお、毎月のお給料から保険料を天引きにしている場合、生命保険料控除証明書は提出しなくてかまいません。
ですが、うっかりしていてこれらの手続きをし忘れていた、忙しくて忘れていた…などの方もいるかと思います。
そういった方は翌年ご自分で確定申告することによって、支払い過ぎた税金を還付してもらうことが可能です。
確定申告する際に必要な書類など
さて、生命保険料控除を受けるため確定申告する際に必要な書類は次のとおりです。
なお、確定申告の書類受付期間は2月16日~3月15日と決まっており、その期間中に必要書類を提出しなければなりませんので覚えておきましょう。
確定申告書A第一表・第二表
この書類はわざわざ税務署に行かなくても、国税庁のサイトからプリントアウトできるので便利です。
また、郵送してもらうこともできるため、忙しくて書類を取りに行けないという方は利用するといいでしょう。
源泉徴収票
年末に勤務先からもらう書類です。
生命保険料控除証明書
上でご紹介した書類ですね。
秋頃に加入している生命保険会社から送付されてきますので、なくさないようきちんと保管しておきましょう。
印 鑑
シャチハタは不可となっているため、朱肉をつけて押印できる印鑑を用意しましょう。
生命保険料控除の確定申告はクラウド会計ソフトを使うと便利です!
確定申告の流れ
さて、実際に確定申告の方法ですが、確定申告書A第一表・第二表に必要事項を記入の上、必要な書類を添付し提出します。
なお、申告書Aの書き方ですが、年間に支払った保険料を生命保険控除証明書を見て書き出し控除額を計算。
次に、確定申告書A第二表にある生命保険料控除欄に年間の保険料を記載します。
確定申告書A第一表にある所得から差し引かれる金額の生命保険料控除の欄に、最初に計算した控除額を記載する…という流れです。
提出方法
確定申告で必要な書類を提出する方法にネット、郵送、直接出向くという3つがあります。
なお、確定申告の際どのような方法で書類の提出がオススメかと言われるとその人に合った方法としか言いようがないですが、やはり税務署に持参するのが間違いないかと思います。
もし、記入漏れやミスがあってもその場で指摘してもらうことができますし、記載方法に不安がある場合も無料で税理士さんに相談できるからです。
なお、確定申告の時期には申告会場が設けられており、何でも親切に答えてくれるので利用しない手はありません。
もし、記入中に分からないところがある場合は空けておき、申告会場で聞きながら書類を完成させることができるためメリットが多いです。
ただ、必要書類が1つでも欠けていると後日また出向かないといけなくなるためきちんと確認し行くことをおすすめします。
確定申告の際の注意点
万が一生命保険控除証明書が見当たらない、なくした…などの場合、すみやかに生命保険会社に連絡し再発行してもらうようにしましょう。
なくしたからと言って、確定申告自体あきらめてしまう必要はありません!
まとめ
生命保険控除は確定申告を行うことで支払う税金の額を軽減できる制度です。
自営業の方や年末調整で書類を提出するのを忘れた会社員の方はぜひ積極的に行うようにしましょう。
「初めてなのでできるかどうか不安…」という方も、申告会場で相談すればていねいに教えてもらえます。
ぜひ、確定申告を行って生命保険控除を受けてくださいね!