はじめに
2016年東京でスタートしたUber Eats(ウーバーイーツ)も今年で3年目を迎えます。
登録しているレストランパートナーは4000件以上に増え、配達エリアも11都市まで拡大しました。
すごい勢いですね~
そして、その勢いを一番感じるのが・・街をさっそうと走るあの緑のバッグの配達パートナーの多さ。
僕の住む名古屋ではあのバッグを目にしない日はないほどですね。
さて今回はそんなUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーの収入と確定申告について考えていきます。
確定申告の時期も迫ってきていますのでぜひ参考にしてください!
ちなみに僕も名古屋で配達パートナーとして働いていますので、あわてて確定申告の準備をすすめております(笑)
Uber Eats (ウーバーイーツ)配達パートナーって確定申告が必要?
最近、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーにチャレンジしている方と知り合う機会が増えてきました。
みなさんに話を聞いてみると、いろんな方が配達パートナーにチャレンジしているということが分かります。
例えばサラリーマンをしていて土日の副業として働いている人。
学生さんで学業のかたわらスキマ時間で働いている人。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーを本業としている人。
などなど様々です。
色んなシチュエーションの人たちがチャレンジできるっていうのもUber Eats(ウーバーイーツ)の魅力ですね。
さて、本題の確定申告ですが、このUber Eats(ウーバーイーツ)への取り組み方によって対処方法が変わってきますので
いくつかのパターンに分けて確定申告の要不要や注意点、やり方などを解説していきます。
サラリーマンの副業の場合
会社で年末調整を行っているサラリーマンが副業でUber Eats(ウーバーイーツ)をしていた場合。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーとして年間で20万円以上の所得を得ている場合には確定申告しなければなりません。
配達パートナーというお仕事は業務委託という契約になるので所得の種類は「事業所得」扱いになります。
ここでいう「事業所得」とは収入から経費を引いた利益のことですね。
例えば、Uber Eats(ウーバーイーツ)で毎月4万円の収入があったとします。
そして、6月から12月の7ヶ月間働いて総収入は28万円。
また配達パートナーとして働くうえで購入したスマホホルダーやバッテリー等を購入して経費が9万円かかったとすると・・
28万円-9万円=19万円(事業所得19万円)
この場合だと所得は20万円未満なので確定申告は不要となるということです。
参考としてUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーで認められる経費リストを作成しました。
- 通信費
- 雨 具
- 自転車用のスマホホルダー
- 自転車やバイクのレンタル代
- ガソリン代や駐車場代
- 購入したバイクの減価償却費
- 保 険
- モバイルバッテリー代
- 休憩の飲み物代
ちなみにジャンパーやダウンなどの洋服関係はプライベートとの区別がつきにくいので経費にならないケースがあります。
会社に副業をバラしたくない時は
ちなみに、働き方が多様化している現代とはいえ、副業をしていることが会社にバレるのはまずい・・というサラリーマンの方は多いと思います。
実は、副業が会社にバレてしまう原因のほとんどは「住民税」なのです。
副業で得た収入を確定申告すると、給与以外の収入に対する住民税の課税金額が勤務先である会社に通知されてしまうからですね。
これは特別徴収制度と呼ばれるもので、サラリーマンの場合は、会社の給与に課税される住民税と副業の収入に課税される住民税の両方が、会社を通して一括で源泉徴収されるようになっているんです。
そこで、これを回避する方法として、住民税の徴収方法の選択を「自分で納付」にすることをお勧めします。
下図の右側の部分ですね。
これで副業分の住民税が会社に通知されないことになります。
ただし、この方法で確定申告をしたとしても、市区町村役所によっては会社に連絡が行くこともあると言われています。
どうしても会社に通知をされたくないという場合は、市区町村役所に事前に相談に行くことをお勧めします。
学生がスキマ時間で働いている場合
次に、学生が授業のあいたスキマ時間で配達パートナーをしていた場合を考えます。
例えば飲食店などのいわゆる『アルバイト』であった場合、アルバイト代は「給与所得」になります。
給与所得は、収入が年間103万円以下なら確定申告不要、103万円を超えるなら確定申告が必要、となっています。
しかしながら、Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーというお仕事はバイトではなく「業務委託」という立派な事業になります。
そのため学生であっても個人事業主としての確定申告が必要となるのです。
ただしこの場合年間の所得が38万円以下であった場合は確定申告は不要です。
これは事業者には誰でも等しく適用される基礎控除(おまけみたいなもの)が用意されているからですね。
例えばウーバーイーツの収入が年間でちょうど38万円だったとすると・・
38万円(収入)-38万円(基礎控除)=0円
となり所得税を払う必要がなくなるというわけです。
もちろん38万円を超えた場合には確定申告する必要がありますよ。
本業としてUber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーに従事している場合
配達パートナーというお仕事を本業として取り組んでいる方の場合を考えます。
この場合も学生さんと同じく1年間の事業所得が38万円を超えている場合確定申告を行わなければいけません。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーという仕事を本業にしているわけですから、ほぼ全ての人が確定申告をするということになるでしょうね。
確定申告の方法
さて確定申告の方法ですが
確定申告の方法には「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。
それぞれの違いを簡単にいうと以下のようになります。
・白色申告:手続き自体は簡単だが、特別控除がない
・青色申告:届出が必要で、手続きも複雑だが、特別控除がある
では、これらの点について簡単にご紹介していきます。
白色申告
白色申告は特別な手続きなどが必要ない非常にシンプルで簡単な確定申告方法です。
白色申告の特徴の1つが、「単式帳簿」という比較的簡単な帳簿を使う点にあります。
帳簿には経費の金額や使用目的、日付などを記入するだけでよく、最終的に収支の残高がわかればいいため、経理や簿記の知識がなくても計算することができます。
簡単である一方で、白色申告には確定申告を行うことで受けられる特別控除がありません。
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーでの収入はそれほどないし、確定申告に手間をかけたくないという方には白色申告をおすすめします。
ちなみに弥生会計やMFクラウドなどのクラウド会計ソフトなら無料で必要書類を作れるので便利ですよ。
青色申告
青色申告を行うためには、最寄りの税務署に「青色申告承認申請書」を事前に提出して申請をしなければいけません。
申請は開業してから2ヶ月以内、もしくはその年の3月15日までと決められているため、青色申告を利用したい場合は注意しなければいけません。
申請を忘れてしまうと自動的に白色申告になります。
白色申告は単式帳簿を利用しますが、青色申告の場合は単式帳簿か複式帳簿のどちらかを選ぶことになります。
複式帳簿は単式に比べると記入内容が複雑で、貸方・借方をしっかりと記帳し、貸借対照表を提出する必要があるため難易度は高いと言えます。
そのため、ある程度の経理の知識がなければ難しいかもしれません。会計に詳しくない人はクラウド会計ソフトを使うとスムーズですね。
ちなみに複式帳簿は難しい分、得られるリターンも大きく65万円の特別控除が受けられます。
先ほど紹介した基礎控除と合わせると最大で103万円が控除されるため、青色申告の方が節税効果は高くなります。
可能であれば、青色申告を利用することをおすすめします。
確定申告の流れ
最後に確定申告を行う際の簡単な流れを紹介します。
手続きは以下の流れで行います。
・必要な書類の準備
・確定申告書の準備
・付表や計算書などの準備
・申告書の作成
・提出
具体的な流れについては別記事でご案内していますので参考にしてください。
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フリーランスの確定申告【概要から流れまで】
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-
確定申告に必要な書類【2019年版チェックリスト】
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まとめ
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーを始めたばかりの方は、確定申告も初めてって方が多いのではないでしょうか?
最初は「???」ばっかりだとは思いますが、確定申告ってやってみると意外と簡単だったりします。
本記事をぜひ参考にしていただき確定申告にチャレンジしてくださいね。
なお初めての方にはクラウド型会計ソフトのご利用をお勧めしています。こちらを参考にしてください!
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確定申告がラクにできるクラウド会計ソフト3選【2019年最新版】
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