はじめに
英会話の勉強をしていても、なかなか伝わる英語が話せない、正確な英語が話せないと思っている人もいるかもしれません。
そんな人は、英文法の知識が足りていないのかもしれません。
よく「英会話に文法は必要ない」という人もいるのですが、英会話を入門者レベル・初級者レベルからステップアップさせるためには、英文法の知識も重要になります。
今回は
英会話の上達に重要な英文法について、どのように身につければ良いのか
ご紹介していきます。
英会話にも英文法は大事!
冒頭のとおり、英文法は会話にはそこまで重要ではないと考えてしまう人もいるようですが、英会話を習得するためには英文法はとても重要になります。
英文法とは英語の文章のルールのようなものですが、これが理解できていなければ、文章を正しく作ることができないからです。
例えば以下の例文2つを見比べてみましょう。
I went to Hawaii.
(私はハワイに行きました。)
I have been to Hawaii.
(私はハワイに行ったことがあります。)
この2つの英文は、過去にハワイに行った事実について話しているのですが、言っていることが違いますよね。
これも、現在完了という文法がわかっていなければ、作れない文章です。
また、この程度の短い英文ならそれほど語順を間違える人はいませんが、英文が長くなってくると、日本語の語順との違いに苦しむ人もいます。
しかし英語の語順は割としっかりとルールがあるので、語順が間違っていると言いたいことがきちんと伝わりません。
確かに英会話を使ってコミュニケーションをするのが目的なら、それほど複雑な英文法まで覚える必要はないでしょう。
ネイティブでも間違うようなこともあるからです。
しかし基礎文法〜中級英語の文法くらいはマスターしなければ、英語で会話をすることを楽しめるレベルにはなりません。
英文法はどうやって覚える?
「英文法」というと、言葉が堅すぎて抵抗感があるという人もいるでしょう。
しかしそんなに怖がる必要はありません。
なぜならある程度の英文法は、英語の勉強をしていれば自然と身についていくものでもあるからです。
また英語の文法は、それ以外の外国語の文法に比べると非常にシンプルなので、覚えることも圧倒的に少ないんです。
それではそんな英文法をどうやって覚えれば良いのかをみていきましょう。
インプット量を増やせば基本は自然と身につく
英文法に苦手意識がある人にとって特に重要なのは、インプット量を増やすということです。
インプットとは、リスニングやリーディングのことになります。
リスニングやリーディングをしっかりやって、英語の情報量を増やせば、基本的な語順や基本文法のルールは気付いたら勝手に身についているでしょう。
多少文法の知識を入れながら、リスニングやリーディングをするのがおすすめですが、文法の勉強に多くの時間をかける必要はありません。
特に英文法に苦手意識がある人は、英文法をしっかり勉強しようと思うととてもつらくなってしまうので、それよりはリスニングやリーディングで気に入ったフレーズを何度も口にして覚えたり、同じ単語や文法項目を使っていろんなフレーズを考えたりした方が、文法が身につきやすいでしょう。
大人は日本語で文法の勉強もしよう
英文法の勉強に多くの時間は必要ありません。
しかし大人が英会話を習得しようとするとき、インプットをたくさんしても、どうしてもしっくりこないこともあるでしょう。
そういった時のために、英文法を日本語で説明している教材を1つ用意しておきましょう。
読み物として読めば、割と楽しめるはずです。
英語が中上級以上の人だと、英語で書かれた文法書で文法を学ぶのがおすすめなのですが、まだそのレベルに達していない人の場合は、日本語で書かれた文法書の方が、すっと入ってきやすいですし、正しく理解できます。
自分がパッと見て、理解しやすいと感じた文法書を選んでみてくださいね。
その他、インターネット上で英文法の解説をしているブログなんかもわかりやすいものが多いのでおすすめです。
基本の文法用語も覚えておくこと
英文法自体よりも、複雑な文法用語の方が覚えるのが大変かもしれません。
しかし文法用語は、きちんと英文法が理解できているのであれば、それほど重要ではありません。
ですから、すべてを覚える必要はないでしょう。
しかし「現在形」「過去形」などの時制を表す言葉や、「動詞」「名詞」「形容詞」といった基本的な用語くらいは覚えておいた方が良いです。
特に英語の時制は、日本語にはないものが多いので、時制に関する用語は意味がわかっておいた方が良いでしょう。
その他の文法用語は、英会話を習得する上ではそれほど重要ではありませんから、無理に覚えなくて大丈夫です。
まとめ
今回は英会話の上達に必要な文法についてご紹介しました。
英文法に苦手意識があった人も、この程度ならなんとかなると思えたのではないでしょうか。
英文法もやってみると面白いですし、口にしながら覚えれば「英会話の練習」という感じがするので、英語を話したい人も充実感を感じられるはずです。
英文法は必要ないなんて言わずに、基本的なルールくらいは学んでおきましょう。