TOEICの点数を伸ばすことを目的として、英会話に励んでいる人は多いのではないでしょうか。
確かに英会話はTOEICのリスニングパートを解くための地力をつけるという意味では、非常に有効なツールです。
しかし一方で、英会話だけやっていればTOEICで高得点が取れるかと言うと、それは誤りです。
本記事では、英会話とTOEICの違いと勉強法について解説していきます。
英会話はTOEICのリスニングに活かせるの?
英会話がTOEICのリスニングに活きる理由はたくさんあります。
・英語を聞くという行為に慣れることができる。
・英語の発音やアクセントを習得できる。
・会話を通じて、ボキャブラリーを増やすことができる。
これらのメリットだけでも、他の受験生との差を大きく広げることができます。
しかし、英会話のみでTOEIC高得点を狙うのは難しいです。
何故なら、TOEICのテストにおいては英会話だけでは補えない部分があるからです。
TOEICにおいて英会話だけでは補えない部分とは
TOEICはペーパーテストというその性質上、純粋な英語力が得点に比例するとは限りません。
あくまで英会話は実戦向きのトレーニングであり、TOEICのテストとは少し性質が異なります。
ここでは、TOEICにおいて英会話だけでは補えない部分について解説していきます。
①英会話だけではTOEICに必要な単語・文法を網羅できない
TOEICに出題される英語はビジネス英語に寄ったものが多く、単語や文法もビジネス英語に近い言い回しものが多いです。
一方普通に英会話を行なっていると、先生との会話は日常英語になりがちで、TOEICで出てくるような単語や文法を使う機会はあまりありません。
TOEICの点数を伸ばすには、TOEICに頻出の単語や文法を覚える必要があります。
②TOEICには「設問に対して回答する力」が求められる
TOEICのテスト形式は、設問に対して4つの回答候補の中から正解を選ぶというものです。
設問を正しく読み解き、最も正解に近い回答を洞察する力は、先生との会話のキャッチボールが中心となる英会話だけでは身に付けることができません。
TOEICのテストを実際に解き、「設問に対して回答する力」を身につける必要があります。
③TOEICにはテクニックも必要
TOEICのテストには、
「設問の中に〇〇というキーワードがあるから、この回答は正解から除外できる」
といったようなテクニックが多数存在します。
TOEIC上級者の多くはこのようなテクニックを駆使しており、英会話によるトレーニングだけではなかなか太刀打ちできません。
④英会話だけでは「テスト慣れ」ができない
TOEICはあくまでペーパーテストです。
マークシートの素早い記入や適切な時間配分は、実際にTOEICのテストを受けて初めて身に付くもの。
基本的に鉛筆を握らない英会話だけでは、TOEICに対する「テスト慣れ」ができません。
英会話でTOEICの点数を伸ばすために必要なこと
ではどうすれば、英会話で身に付けたリスニング力をTOEICに活かすことができるのでしょうか。
英会話でTOEICの点数を伸ばすには、英会話でリスニングのトレーニングを積みつつも、TOEICを意識した勉強をすることが重要です。
ここでは、英会話でTOEICの点数を伸ばす方法について紹介していきます。
①まずはTOEICに必要な単語や文法をひたすら覚える
単語や文法は、TOEICにおける基礎中の基礎です。
まずはTOEIC対策用の単語集や文法集を用いて、TOEICに頻出の単語や文法をひたすら覚えましょう。
始めにTOEICの基礎を身に付けてから英会話に臨むことで、トレーニングの効率をアップさせることができます。
②英会話の中で、覚えた単語や文法を積極的に使う
ある程度単語や文法を覚えたら、英会話の中でそれを積極的に使ってみましょう。
インプットしたものをアウトプットすることで、より記憶に定着しやすくなります。
TOEICの勉強をしている旨を事前に先生に伝えておき、TOEICで求められるような英語を引き出してもらっても良いでしょう。
また、自分の発音やアクセントを先生にチェックしてもらうことも、リスニング力の向上に効果的です。
③英語に慣れてきたら、TOEIC公式問題集を使って予行演習
英会話を続けていれば、リスニング力は自然と向上していきます。
しかしTOEICで点数を稼ぐには、身に付けたリスニング力をTOEIC仕様に仕上げていく必要があります。
そこで有効なツールが、TOEIC公式問題集。
TOEIC公式問題集はTOEIC本番と同じように問題が作られており、TOEIC本番の予行演習をすることができます。
解説も充実しているため、TOEIC公式問題集だけでも十分にTOEIC対策を行うことができます。
英会話の成果をTOEICの点数に反映するためにも、TOEIC公式問題集を何度も繰り返し解きましょう。
まとめ
本記事では、英会話とTOEICの違いや、英会話でTOEICの点数を伸ばす勉強法について解説しました。
確かに英会話はTOEICの点数アップに有効なツールではありますが、TOEICで高得点を狙うにはプラスアルファの工夫が必要です。
プラスアルファの工夫で、他のTOEIC受験者にも差をつけることができるはずです。
本記事で紹介した方法を実践し、ぜひとも英会話の成果をTOEIC本番で発揮してください。