グローバル化により、日本国内でも英語を話すことを求められるシチュエーションはますます増えました。
就活や自己啓発はもちろん、仕事に必要という理由で英会話の勉強をしているという人も多いのではないでしょうか。
一方で英会話は普通の英語学習と比べて、そこそこ大きな額の受講料を毎月支払う必要があります。
英会話を身に付けるためには数ヶ月に渡って勉強を継続する必要があるため、経済的負担は決して小さくはありません。
「英会話にも補助金があったらいいんだけど・・・。」
こんな人のために、今回は英会話で使える補助金について紹介していきます。
英会話にはお金がかかる!英会話の種類と費用の相場
英会話の形式には、大きく分けて下記のようなものがあります。
・マンツーマンの英会話教室
・グループレッスンの英会話教室
・オンライン英会話
それぞれの英会話にかかる費用の相場について見ていきましょう。
・マンツーマンの英会話教室の費用の相場費用(税込)
ECC外語学院 16,740円〜/1回
NOVA 20,000円〜/月4回
・グループレッスンの英会話教室の費用の相場費用(税込)
ECC外語学院 16,000円〜/1回
NOVA 10,000円/月4回
・オンライン英会話の費用の相場費用(税込)
DMM英会話 5,980円〜/月
レアジョブ 4,200円〜/月
月どれくらいのペースで受講するのかで料金は変わってきますが、1年間などの長いスパンで利用しようと思ったら決して安い金額ではありません。
補助金が利用できるのであれば利用して、少しでも経済面での負担を減らしたいものです。
英会話でも補助金は受けられる!
結論から言うと、英会話で補助金を受けることは可能です。
英会話で利用可能な補助金は、「一般教育訓練給付」という厚生労働省が実施している制度です。
ただし、誰でも補助金を受けることができるわけではなく、いくつか条件があります。
一般教育訓練給付を受けるための条件
・雇用保険に加入して1年以上経っていること
雇用保険の対象ではない公務員や自営業、学生は対象外となります。
・雇用保険を脱退した場合は、脱退日から1年以内であること
会社を退職した場合でも、退職後1年間は給付の対象となります。
・前回の給付から3年以上が経っていること
初めての給付であれば問題ありませんが、1度給付を受けると3年間は再給付を受けることができません。
・厚生労働大臣の指定する教育訓練であること
利用している英会話が厚生労働大臣指定のものでないと、補助金の給付を受けることができません。
英会話で一般教育訓練給付を受けたい場合は、必ず厚生労働大臣指定の教室なのかどうかを確認するようにしましょう。
指定講座については、お近くのハローワークで閲覧できるほか、インターネットの教育訓練給付制度 厚生労働大臣教育訓練講座検索システム(http://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/T_K_kouza)でご覧になれます。
・参考サイト
以下の英会話スクールの公式HPでも解説が確認できます。
一般教育訓練給付の支給額
上限を10万円とし、受講料の20%に相当する額を補助金として受け取ることができます。
ただし、受講料の20%が4,000円に満たない場合は支給されません。
英会話で補助金を申請する流れ(一般教育訓練給付の場合)
英会話でも補助金を受けられることが分かったので、続いては一般教育訓練給付で英会話の補助金を申請する流れについて解説していきます。
①一般教育訓練給付の対象となる英会話教室で、英会話の講座を受講する
②講座を受講したら、英会話教室から修了証明書および領収書を受け取る
③修了証明書と領収書をハローワークに提出する
④指定した銀行口座に補助金を振り込んでもらう
補助金の申請手続きはハローワークで行います。
一般教育訓練給付の申請書も一緒に提出する必要がありますが、これはハローワークに行ってからでも記入ができるので問題ありません。
なお、補助金を受給するためには英会話教室が発行する修了証明書を必ず受け取る必要があります。
修了証明書を受け取るには一定数以上の講座に参加する必要があったりと、英会話教室によって条件が変わってきますので、必ず事前に確認しておくようにしましょう。
また補助金は後払いであるため、一旦は学費の全額を全て自己負担する必要があります。
「補助金をあてにして学費を全額支払ったら、一般教育訓練給付の対象ではなかった・・・」
なんてことにならないよう、しっかりと支給条件について確認しておきましょう。
一般教育訓練給付以外の補助金は?
残念ながら、国が英会話の補助金を出してくれる制度は一般教育訓練給付のみです。
ただし、会社員の人は会社の福利厚生で英会話のような自己啓発にかかるお金を一部負担してもらえることがあります。
英会話を始める際には、一度自分の会社の福利厚生について確認してみましょう。
まとめ
本記事では英会話で利用できる補助金について解説しました。
条件付きではありますが、一般教育訓練給付を利用すれば英会話でも補助金を受けることは可能です。
「実は補助金がもらえるはずだったのに、申請していなかった…」
というケースが一番勿体ないです。
補助金を上手く利用したうえで、英会話で自身の英語スキル向上を図りましょう。