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漆喰(しっくい)とは?

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土佐漆喰

漆喰(しっくい)とは、壁の上塗り、瓦や石材の接着や目地の充填に使用される建材のことです。漆喰の主原料は水酸化カルシウム(消石灰)で、消石灰はカルスト層から採取される石灰石から作られています。資源が少ない国と言われる日本でも石灰石は唯一自給自足できる資源と言われています。ちなみにこの消石灰みなさんも学校の運動場でよく目にしたのではないでしょうか?そうですあの白いラインを引く粉がまさに消石灰なんです。

漆喰の語源は、江戸時代に「石灰」を唐音読みで「しっくい」と呼んだことが始まりといわれています。また「漆喰」という漢字は当て字が定着したそうです。つまり「漆喰」に「漆(うるし)」は入っていないということなんですね(笑)。

漆喰は、雨風に弱い土壁に比べて、防水性が高く不燃素材でもあるため外部保護材料として、古くから城郭や寺社、土蔵などの木や土で造られた内外壁の上塗り材としても用いられてきた建築素材です。

近年では、ホルムアルデヒド(化学物質過敏症の主たる原因とされる)の吸着分解機能が高い塗り壁素材として注目を浴びています。

漆喰の種類

ひとことに「漆喰」と言っても実は色々な種類があります。ここでは主な漆喰の種類についてご紹介いたします。

本漆喰

姫路城の本漆喰

海藻(フノリ)を炊いてのりを作り、麻すさ(麻の繊維)と塩焼き消石灰を混合して作られる、旧来の漆喰を本漆喰と呼びます。また本漆喰に顔料を混ぜない白い漆喰のことを、「白漆喰」ともいいます。

国宝となった姫路城では防水・防弾・防火性能のある漆喰を壁や屋根閣に使用しています。木材を白漆喰で塗り固め、耐久性を高めていたことで有名です。

土佐漆喰

土佐漆喰

土佐漆喰は、土佐伝統の塩焼灰と麻すさ、海藻糊で製造されている伝統的な漆喰です。西洋漆喰とは違い、骨材がよりきめ細かいため、押さえた時の質感がしっとりとしています。

非常に雨が多い高知県内の気候に対応した耐久性が特長で、 江戸時代に高知県で誕生した比較的新しい漆喰です。昭和後期まで高知県内のみで使用されてきたそうですが、現代では全国で愛用されています。

 

琉球漆喰

琉球漆喰

藁と生石灰を混合したものに水を加え、生石灰に消化加熱反応を起させることで藁を馴染ませ、さらにそれをすりつぶして熟成させたもの。

沖縄に壁塗りの歴史はなく、主に屋根瓦工事に使われていたのですが、近年、飲食店や民家で利用されるようになっています。

既調合漆喰

既調合漆喰イメージ

既調合漆喰は建材メーカーなどが製造した漆喰製品のことで、塩焼き消石灰と麻スサ、粉末海藻のり、炭酸カルシウムなどを配合して製品化されていることが多いようです。

合成樹脂や化学繊維を使った塗りやすさと低価格にこだわった既調合漆喰が多くを占めていますが、自然素材による調合にこだわって作られたプロ仕様の既調合漆喰も増えています。

粉末製品として販売されているものと、練り置き済みですぐに使えるようにパックされた製品とに分かれます。

ヨーロッパ漆喰

ヨーロッパ漆喰

ヨーロッパでは古くから独自の漆喰が利用されてきました。古代エジプトでも漆喰が利用されていた建築物の形跡が発見されているそうです。ヨーロッパの大地そのものが自然の石灰岩で覆われていて、漆喰の主成分である石灰が豊富に入手できたことがその理由であると言われています。

その製法は非常にシンプルで主原料の生石灰を焼 いて消石灰を作り、この消石灰に骨材・無機の色粉・セルロースファイバー等を混ぜたて生成されています。アクリル樹脂系の化学物質は含まれていないケースがほとんどです。

 

まとめ

今回は漆喰の種類についてまとめてきました。

漆喰といってもたくさんの種類と特性があることがお分かり頂けたと思います。

一般的なDIYにてご利用されているのは、ほとんどが「既調合漆喰」ではないでしょうか?

ご購入の際は「お求めやすさ」「使いやすさ」「自然素材へのこだわり」など、何を優先順位として選択するのかを十分熟慮したうえでご購入くださいね。

 

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